【このヘコミ直せますシリーズ】マツダ3側面大破を板金修理|交換レベル損傷を復元

ただ今ご入庫中のお得意様より、嬉しい差し入れをいただきました🍶

飛騨古川・渡辺酒造の福しぼりと芋焼酎。
先日の定休日に早速いただきましたが、福しぼりは19度と度数高めながらも非常に飲みやすく…これはなかなか危険なお酒です(笑)

3杯目からロックでいただくことに。

芋焼酎は次回の楽しみに取っておきます♪
いつもありがとうございます!


交換レベルの損傷をあえて板金で挑む

さて本題、本日の作業はリピーター様マツダ3の側面ヘコミ修理です。

損傷は左リアドア・リアフェンダー・サイドシル・サイドシルプロテクターと広範囲。
内輪差による巻き込みで発生しやすい典型的なダメージです。

左リアドアからリアフェンダーにかけての複合的な凹み傷

特にリアフェンダーからドア縁にかけては大きく潰れており、通常であればカット交換レベル。

特にドア縁からホイールアーチにかけては跡形がもはやわからない状態。

上方向から見るとリアフェンダーの下側はだいぶ奥まってへこんでいる

今回は実費修理ということで、すべて交換せず板金でどこまで自然に復元できるかに挑戦します。


接着プーリングと溶接を使い分けた精密板金

まずはドア縁の叩き出しからスタートし、基準となるラインを作成。

ドア縁のグニャグニャから戻すことに

ある程度真っ直ぐに。これを一旦基準にして全体の位置を整えていくことにします。

その後、比較的軽度な歪みは広範囲の接着プーリングで引き出し、全体の形状を徐々に戻していきます。

接着剤で接着して引っ張る

スポット的には小さな力ですが、大きな面積の場合割と大きな力で引くことが可能。鋼板には優しい板金です

深く折れた箇所についてはワッシャー溶接に切り替え、線で引き出しながら複雑なヘコミを分解するように修正。

複雑な折れ箇所はワッシャー溶着で引き出し開始

特にホイールアーチ部は慎重に段階的に引き出し、無理な力をかけずに形状を復元。

アーチ部の縁は一気に引き出さず、全体をバランスを見ながら徐々に引き出します。

作用点は徐々に移動させる

さらにリアフェンダー内側まで影響が及んでいるため、インナー側も同時進行で調整していきます。

全体の戻り方を確認しながら徐々に進める

引き出し方向も角度を変えながら進めます

だいぶ高さが戻ってきましたね

最も難しいヘコミ方だったサイドシルの付け根へ

縁を整えては内側のヘコミを整えて行く

潰れて形状がない場所を戻していきます。中々時間がかかる板金工程です

縁→全体→再び縁、といった工程を繰り返しながら、徐々に元の状態へ近づけていきます。

ドア板金へ移行

プレスラインを支点にバランスを整える

ドア側もプレスラインを基準に歪みを整え、全体のバランスを追い込み。

板金作業が完了

長時間の板金工程を経て、ようやく形状のベースが完成しました。


黒ボディを仕上げるための徹底した下地作り

ここからはパテ工程へ。

パテ工程も時間がかかる工程です

サイドシルプロテクターも交換せず修復。

プロテクターは潰れた箇所を加熱して形状復旧することから開始


加熱による形状修正を行い、ボディとのフィッティングを確認しながら整形していきます。

プレスラインの整形は大切な下地工程です

黒系カラーは映り込みがシビアなため、歪みが非常に目立ちやすいのが特徴。
そのためパテ工程は通常以上に時間をかけ、プレスラインの自然な再現にも細心の注意を払います。

ボディ・プロテクターともに整形完了後、サフェーサー塗布へ。

塗装前の最終チェックでは、あらゆる角度から形状確認を行い精度を追い込みます。
ここまで戻せるかどうかが仕上がりを大きく左右します。


追加補修と同時施工で効率よく仕上げる塗装工程

塗装工程はまずインナー部から開始。

その後、本番塗装へ。
塗装範囲の足付け・歪みチェック・マスキングを丁寧に行い、全体を塗り上げていきます。

今回は追加で、左フロントフェンダー〜バンパーのキズ修理も同時施工。
効率よくまとめて塗装することでコスト面にも配慮しています。

仕上がりは非常に良好。しっかりと艶が出ています。

乾燥後は塗膜肌調整へ。

ドアの前側まで4000番研ぎ完了。アウターハンドル付近から後方は3000番手のペーパー目

ブラックカラーは研ぎ目が残りやすく、コンパウンドかけ後の戻り目が出ないように研ぎ目が消えるまで4000番で整える

プツ取り→全体研磨と進め、3000番→4000番のペーパーで細かく均し、コンパウンド工程へ繋げます。

バフ仕上げは
粗目→細目→極細→超微粒子の4工程。

時間をかけて丁寧に磨き上げ、オリジナルに近い質感へと仕上げていきます。

というわけで、交換レベルの損傷からここまで復元完了です!

黒ボディ特有の難しさもありましたが、歪みを極力抑えた自然な仕上がりとなりました。


交換せずにここまで戻す——技術で引き出す“復元という選択肢”

今回のマツダ3は、カット交換レベルの損傷を板金で復元した一台となりました。

広範囲かつ複雑なダメージではありましたが、接着プーリングと溶接を適切に使い分け、さらにインナー部までしっかりと調整することで、全体のバランスを崩さず仕上げています。

また黒ボディという難易度の高い条件の中で、パテ工程から塗膜調整まで徹底的に作り込み、映り込みの違和感も最小限に抑えています。

「交換せずにどこまで直せるか」
コストと仕上がりで悩まれるケースでも、最適なご提案が可能です。

この度はご依頼いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

※現在、作業場が大変混み合っており、お見積もり後すぐのご入庫はできない状況が続いております。
修理・施工をご希望の方は、ご予約をいただいた順にご案内しておりますので、あらかじめご了承のほどお願いいたします。

🚗 ブログ村ランキングに参加中!
ぜひポチっと応援よろしくお願いします♪(^-^)

🔗 ブログ村ランキングはこちら

にほんブログ村 車ブログへにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 加古川情報へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました