本日の作業場ブログはボディーの劣化再塗装をご紹介いたします!
ランエボのボンネット、ルーフ、左サイドピラーと左リアドアのクリヤー劣化です。
広範囲ではないのですが、全体あちらこちらに広がるクリヤーの剥がれ。塗装ハゲでございます。
ルーフは特に大きなクリヤ剥がれが広がります。
塗膜の劣化修理は推奨できるご提案が難しく、作業手間が大きく変わる修理です。
最も安全な補修は塗装を分解全剥離し、一から塗装する方法。
このやり方はかなり大掛かりな作業となり、ガラスや各パーツの取り外しが必要となります。当然費用も高額になるリペアです。
今回は劣化周りのクリヤ塗膜をサンディングで剥離して行き、部分的にサフェーサーで下地を再構成すると言ったやり方で進めてまいります。
まぁこの方法でも手間暇がかかりますが分解剥離よりはまだましで、何よりご予算を抑えることができます。
ただ、様々なトラブルシューティングがあり、実際やり始めてみないと作業手間がどれくらいかかるか読めないところもございます。
と言う事で作業を進めてまいります。
まずは簡単に取り外せるパーツ類は外していきます。
研ぎは水研ぎで行います。劣化しているクリヤー部(柔らかい層)としっかりしているクリヤー層(硬い層)の削れ方が顕著に出るので、から研ぎでなく水研ぎで。
一旦確認します。一見大丈夫そうなクリヤ層も削り込むと白濁の様な劣化エリアが広がります。
サンディング後の劣化部とそうでない部分の境が塗装後のトラブルの一因のとなりやすいため、できる限りフェザーエッジに持っていき、チョーキングや白濁が無い状態まで何度も見極めて研ぎ進めます。
目に見えた劣化エリア以上にだいぶ大きな範囲を処理してまいりました。
はい。ここからは劣化したクリヤーを削り込んだ部分へサフェーサーを塗布し、下地を再構成します。
塗上がりました。
ここから本乾燥までは、塗膜のチジミ(劣化塗膜が塗装の化学反応で引っ張られる)が出て来ないか本当に気が気でない時間です。
無地しっかりトラブルなく下地が完成したので、加熱乾燥と丸二日天日乾燥します。
そしてサンディング。時間はかかりますが、平均的に削れる水研ぎで進めます。
下地構成と足付け、マスキングが完了し、まずはルーフとボンネットの塗装へ。
塗上がり、乾燥中のトラブルもなく無事次工程へ。まずは肌調整を行います。
劣化塗装の場合は加熱研磨は、しっかりクリヤが締ってからの方が安心なため先に800番手の耐水ペーパーで研ぎ均します。写真は1000番まで終えたところです。
その後3000番手まで順を追って研ぎ均すとこの様な感じです。
ここからしばらく時間を経てから熱研磨へ。
濃色なので3工程のコンパウンド掛けで仕上げます。
はい!続いては、サイドピラーとドアの塗装へ。
ハイ!塗りあがりました~
こちらも肌調整作業から磨きへ。
さて、最後は、各パーツの取付。
そして劣化が見受けられた左右のルーフモールは新品交換です。
さて、すべての作業が完了後納車まで昼間は炎天下の中おいて3日間ほどクリヤー締り後のトラブルが発生しないか確認します。
大丈夫そうですね^^
塗装したクリヤー部はかなり分厚い層となりましたので、光沢艶々です♪
劣化修理は内容によっては手間暇がものすごくかかる作業になりますが、無事完成すれば達成感がありますね♪
この度は数あるお店からマースガレージをお選びいただきましてありがとうございました!!!次回少し先になりますが、ボデーコーティングの方のご来店お待ちしております(*^_^*)
#ランサー板金塗装
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