BMW 3シリーズ板金塗装|最適な修理方法を吟味したパテ修理

本日の作業場ブログはBMW3シリーズの側面板金をご紹介いたします。

今回ご依頼いただいたのは、左リアドアとリアクォーターパネルにまたがるヘコミとキズの修理です。この損傷は、内輪差でよく発生する箇所です。

 

損傷の状態: リアクォーター部分は以前に一度修理されていたようで、パテが割れてしまっています。

修理箇所を確認すると、かなり厚めにパテが盛られていたことがわかりました。こういった場合は、修理内容を慎重に検討しなければなりません。

以前の修理で分厚いパテが入っていたクォーターパネル

クォーター部分から下にかけて、ボディの下側にも損傷が広がっており、旧パテのひび割れが続いています。サイドスカートパネルにも傷が入っているのが確認できます(写真参照)。

そのままボディの下側へ損傷が続きますが所々旧パテのひび割れが続き、サイドスカートパネルが写真の様に傷が入っています。

リアドアには、手のひらより少し大きなヘコミが横に走っています。この部分も修理の対象です。

 

板金作業の開始: まず、リアドア部分は通常の板金要領、スタッド溶接でヘコミを引き出していきます。

クォーターパネルは、割れているパテをフェザーエッジ(段差を滑らかに削り取る技法)で丁寧に研ぎ均していきます。かなりの厚みがあるパテだったため、損傷のないエリアまで割れが広がらないよう、板金作業は最小限にとどめ、凸部分のハンマリングで整えました。

ひび割れた個所はすべてフェザーエッジに研ぎ均します。

この様にクォーターパネルはだいぶパテの層があります。

 

パテ盛り作業: クォーターパネルには再び分厚めにパテを盛る必要がありましたが、この部位は非常に強度が高く、安心してパテを使える部分です。

時間はかかりましたが、しっかりと修復しました。

 

塗装下地の準備: サフェーサー(塗装下地)の塗布を終え、塗装部分の足付け(塗料がしっかり乗るようにするための下処理)と最終的な研ぎ均しまで完了しました。

サイドスカートは取り外して部分的にサフェーサー処理を施しました。

 

マスキングと塗装: 次に、塗装箇所をマスキングして、塗装に移行します。

丁寧に塗り上げ、艶のある美しい仕上がりになりました。

 

 

仕上げと完成: 塗装完了後、塗膜肌の調整や最終的な仕上げを行い、外した部品も全て元通りに組み付けて完成です。見違えるように綺麗に修復されました☆

 

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