灼熱の作業場が続く毎日ですが明日ぐらいからそろそろ梅雨入りとか。寒暖の差で体調に気を付けたい今日この頃です。
本日の作業場ブログはお得意様のご紹介でご入庫いただきましたタントの塗装劣化修理をご紹介いたします。
今回の損傷はボンネットフードとルーフスポイラーの塗装劣化(クリヤ剥げ)の修理塗装のご依頼です。
ボンネットが特に塗装劣化がひどく、クリヤ層の剥がれがムラ状に広がってきております。
塗装劣化の再修理は判断が難しく、塗膜全体を剥がしてから修理して行くのか、劣化部分のみを再下地をして再生させるのか悩むところです(提案できる修理費用の差が開きすぎる、つまりは作業の工程が大きく違ってきます。)
今回は塗装全体を捲る作業はぜず、劣化しているクリヤ層を主に除去して行き、リーズナブルなやり方から試して行く事にいたします。
この様な感じで、上面のクリヤ層はほぼ除去するところまで施工しました。
わりと時間はかかりましたが、全体的にフェザーエッジに下地は整ったと思います。
ルーフスポイラーは少し違った劣化の進み方です。
これは素材の問題が大きいようですが、クリヤが剥がれると言うよりはクリヤ面のクラック(温度差による素材の膨張収縮での塗面破壊)でしょう。
こちらはある程度しっかり下地を整える必要がありそうです。
場合によってはスポイラー自体を取り替えた方が費用がお安くなるので、再塗装修理は悩ましいです。
修理工程の段階を経てトラブルが出ないかを確認しながら、あまりにも大事にならないかを確認しながら下地を進めて行く事にいたします。
それぞれ、サフェーサー塗布し下地構成しました。
この時点で塗装のしわ(チジミ)などが出ていないかの確認をし、慎重に長めの乾燥時間をおいてから、足付けなどを塗装前の作業を施しマスキングを終えます。
それぞれトラブルなく綺麗に塗りあがりました☆
この後しっかりと乾燥と時間を置き、塗装が締まるのを待ちながら塗膜肌調整作業へ移行。
塗り上げた塗装面を一旦サンドペーパーで削り均します。
それからコンパウンドのバフ掛け工程を3工程行います。
全て磨き終えて、さらに時間をおいて塗装が完全に絞まるのを待ちます。
劣化再塗装の場合、塗り上げたクリヤが完全に絞まる間に、チジミや痩せなどのトラブルが出やすいため、念入りに経過を確認する必要があります。
さて、乾燥後、さらに丸2日太陽の下で熱を浴びさせました。問題なさそうです!
■仕上がり(ボンネット)
■仕上がり(スポイラー)
毎回、塗装劣化修理(塗装はげ修理)のご相談から作業完了までは神経を使いますが、できる限りご予算による仕上がりに最善なご提案ができるようにがんばります(^^)/
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